思い出の中の彼

2002年7月28日
「ねぇ、うちらの最後の別れって
 どういうのだったか、覚えてる?」
そう、彼に聞いてみた。
「ああ、覚えてる。
 川口駅だろ?」
「あ、覚えてた?」
「というか、言われて思い出した。」
「おろ。
 あの時の、困った顔、忘れられないよ、私。
 今でも覚えてる。」
「悪かったな。(笑)」

彼との最後。
中学を卒業してすぐ。
クラスの皆で集まったことがあった。
その帰り、数人の友達で帰ったのだが。
その中に彼もいて。
彼はバス停で、バスが来るのを待っていた。
友達が買った、食べ物を持って。
私と友達は、バスが来る時間まで。
デパートで時間をつぶすことにした。
が、むかついたことがあって。
私は先に帰ったのだ。
彼のいたバス停から。
違うバスで。(違うバスでも私は帰れたのだ)
発車しそうなバスに飛び乗る私。
それを見た彼。
「あれ、アイツらは?」
「知らない!」
そう言ってバスから降りようとしなかった私。
友達の食べ物を持っている彼は。
バスに乗りたそうだったが。
バスのドアが閉まる。
結局彼は乗らなかった。
あの時の、困った顔。
乗ろうかどうしようか、悩んでいた顔。
忘れられない。

「あの時、何か持ってたよね?」
「・・・・ああ、持ってたな。」
「それ持ってなかったら
 きっと乗ってたよね?」
「乗ってたな。
 あの時乗ってりゃ、変わってたかもな。」
「そうかもね。」

土曜日(27日)ライブ行った帰り。
川口駅から帰ってきました。
バスに乗り込んで、発車を待っていたとき。
彼は一言。
「10年経ったけど
 これでやっと一緒に帰れるな。」
泣きそうになったよ。
うれしくて。

アナタに、また会えて、本当によかった。

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